
書いているのは2026/07なんですけどね。
です。
2024年8月末にヤフーオークションにて売却した、元愛車の話です。
意外とこういう話がネットに転がっておらず、情報を集めるためにお役所に足を運ぶ必要があったりしてめんどくさかったので、備忘録として。
個人売買で車を売るときは名義変更をしてもらおう!
この記事が誰かの助けにならないことを祈っています。

元愛車のマーチです。かわいいね。
当時の情報と記憶をもとに書いています。
情報が正しいかどうかは、ご自身で判断するようお願いいたします。
また、今回の取引相手を非難する意図はないこともここに明示しておきます。
手続き忘れちゃっただけかもしれないしね。
まずもってこの車のエンジン・CR12DE君、大変にオイルを喰っていました。
どうやら持病らしいですね。Twitterとかで見る他の個体も、それはそれは白煙を噴き上げている個体だらけだった覚えがあります。
そんなエンジンを特に対策もせぬままお山を流していたせいで、突然タペット音がするようになってしまいます。
いわゆるメタルブローですね、これが07/04でした。
購入(?)がその年の01/09だったので、まだ半年しか乗れておらずかなり悲しい思いをしたことを覚えています。オイル管理はちゃんとしよう。

そんなこんなで手放すことになり、ヤフーオークションに出品をしました。
車検残1年半ではあるものの、走行距離14万キロ目前、メタルブロー個体だったので本当に売れるんか?とか思っていたのですが、物好きもいるらしく11万円で売却できることが確定。
現車確認を強く勧める注意書きを入れた覚えがあるのですが、確認されることもなく当日自走で引き取られていきました。今思い返してもやる気あるよな。
ヤフオクでの取引初心者 && 他のオタクも何かしら忙しく、自分だけで取引相手の対応をしたのですが、これがまずかったですね……。
売却時点では、相手の免許証コピーや連絡先を控えておらず、一時預かり金などもないまま名義変更に必要な書類一式を渡して取引終了や!と思っていました。
こういった経緯で、人生初の愛車は嫁いでいきました。

そして翌年の5月、自動車税の季節がやってきます。
売ったはずのマーチの自動車税通知が来たんですよね。
税金の請求先が自分ということは、車の名義が自分のままということ。
慌ててヤフオクの取引画面を確認しようとしたのですが、取引画面はもう表示期限切れ。
取引情報は120日くらいで見えなくなるらしく、相手とのやり取りをそのまま確認することができませんでした。
免許証のコピーもない、住所もない、電話番号もない。かろうじて車両とナンバーに関する記憶や画像があるくらい。
このへんで、抹消渡しとか、名義変更完了までの預かり金とか、ああいう仕組みにはちゃんと意味があるんだな……という顔になります。
まずYahooのフォームから、取引情報を確認できないか問い合わせました。
そのうえで、陸運、市役所、警察、県税事務所あたりを回ることにしました。車を売っただけのつもりだったのに、急に行政巡りが始まります。
調べている途中で「納税証明書の第三者宛発行停止」という制度があることを知りました。これを使うと、名義人以外が納税証明書を取れなくなるので、相手が車検を通すのを止められる可能性があります。
法令で定められている救済制度らしいので県によって若干名前が異なるかもしれませんが、同じような制度はどこにでもあるらしいです。管轄の県税事務所に確認しよう。
警察署にも相談しました。盗難というよりは名義変更をしていない話なので、即事件化という雰囲気ではなかったのですが、相手の名前や住所に関する情報は警察側で確認してもらえました。
ただやはり、警察側で確認できる情報がこちらに渡ることはなかったですね……。しょうがないね、証拠ないし。
その足で陸運にも行き、抹消できないか、今年度分の自動車税を消せないかなどを相談。
県税事務所にも行き、今後の課税停止や納税証明書の発行停止について話を聞きました。
この時点で分かったのは、今年度分については一旦納めないと手続きが受理されなさそうということ。
ただし、5月中に抹消できれば納めた自動車税は月割りで還付されるので、車検の残り分くらいは戻ってくる可能性があるらしい。
なるほど、では抹消だ!となるわけですが、ここからまた別の壁が出てきます。
抹消登録をするには、車検証やナンバープレートの返納が必要です。
車検証は再発行できるのでは?と思って調べたり聞いたりしたのですが、問題はナンバープレートです。車は相手のところにあるので、当然ナンバーも手元にありません。
ナンバーなしで抹消するにはどうすればいいのかを確認したところ、警察に盗難または紛失として届出が受理される必要があるとのことでした。
ただ、今回の実態は「売却した車を相手が名義変更していない」です。盗まれたわけでも、ナンバーをなくしたわけでもありません。
ここを盗難扱いで通すのはさすがに難しく、通常の抹消ルートはかなり厳しいという結論になりました。
売るときに名義変更まで見届けていれば発生しなかった苦労ですね。人は愚か。しんどい。
抹消が難しいなら、相手にたどり着いて名義変更をさせるしかありません。
ヤフオクの入札履歴や当時のスクリーンショットから、相手のアカウント名が残っていないか探しました。が、出てくる情報は少なく、出品ページURLと車両情報が掘り返せたくらいでした。
幸い車が引き取られて行く様子を動画に収めていたので、相手側の車種・ナンバーの情報はありました。それ以外は何もないんですが。
また、ナンバーだけでは相手の情報って分からないんですね。
2007年あたりの法改正で、所有者の情報の請求にはナンバーのほかに車台番号も必要になったらしいです。
https://www.hello-techno.co.jp/knowledge/car-number-owner-search-guide/
車両のリアガラスに貼られていたチームステッカー、SNS上の投稿、画像に映り込んだ背景などからも手がかりを探しました。
ナンバーの交付地域を見たり、候補地をGoogleマップで絞り現地に車が停まっていないか確認に行ったり/オタクに行ってもらったりしましたが、空振り。
カスみたいな作業に付き合ってもらった
には感謝です。
Nシステムで見られないのか、という話も出ました。
ただ、これも盗難扱いにならないと厳しそうで、一般人が自分の困りごとのために照会できるものではありませんでした。
当たり前といえば当たり前なのですが、名義変更されていない車の話は、行政側からすると「名義人はあなたですよね」で止まってしまう場面が多いです。
そんな中、道の駅で話しかけた人が相手の車両を見たことがある、という謎の展開がありました。
できることが何もないので、車好きが集まっていそうな場所に行って声をかける、みたいな草の根活動もやっていました。
あまりに特徴的なステッカー、乗っている車両グレードのレアさ、爆音マフラーなどが相まって、記憶に残りやすい車だったのは確かです。が、まさか本当に辿り着けるとは。
SNS投稿の背景から、車両が写っていた場所の推定が可能な状態でした。公開アカウントって怖いね。
ちなみにブロックされて終わりなので、SNS経由での連絡はしませんでした。
とはいえ、知人の知人を辿れば届くのかというとかなり怪しく、ここから先を個人で詰めていくのは限界があります。
結局、勤務先っぽいところ経由で連絡するか、警察相談を続けるか、という現実的なルートに落ち着いていきました。
自力で動くにも限界が見えてきたので、無料法律相談に行きました。
相談内容は、個人売買で売った車の名義変更を相手がしてくれない、税金がこちらに来ている、というものです。
法的には、名義変更をしないことは「付随義務の不履行」あたりとして扱うのが近いとのことでした。少なくとも、すぐ詐欺として扱ってもらうのは難しそうです。
法的措置を取るには、相手の氏名と住所が必要になります。開示請求だけを単独でやるのは難しく、損害賠償請求の一環としてなら可能性がある、という話でした。
弁護士会照会制度による法的手続きという手段もあるにはあるらしいです。ただ、弁護士に依頼が必要なため、金銭面がかなり厳しいとのこと。
費用感としては50万から100万円くらいの仕事になりうるらしく、時間的にもナンバーからの照会で数か月、書類作成から執行までさらに数か月。全部終わるまで1年くらいかかる可能性があると聞きました。
売った車の税金数万円をどうにかするためにそこまでやるのか?というと、かなり微妙です。
一方で、SNS経由で自分から連絡すること自体は問題ないとのことでした。とはいえ、法的な後ろ盾として強く押せる材料はそこまで多くない、という感じです。
県税事務所にも改めて確認しました。
自動車税については、10月1日までは追徴課税が加算されない/延滞したとしても信用情報にも乗らないとのことだったので、いったんすぐには払わず延滞する判断をしました。
これは税金の額によって変わるらしい。結構面倒くさい計算だったので、これも実際に県税事務所で確認することをおすすめします。
その後、県税事務所の人が言っていた「納税証明書の第三者への発行禁止措置」を使えば、それ以降の請求は来ないらしいという話を確認。
結果として、今年度分の39,600円を一旦払えば、次年度以降の請求は止められそうだと分かりました。
金額だけで見れば勉強代として飲めなくもない額です。
弁護士費用や手続きの時間を考えると、現実的な落とし所はここかなぁ、とか思ってました。
しばらくSNSの動向を追っていたのですが、今度は別の車両にマーチのナンバーが付いている疑惑が出ました。
画像や投稿を見比べて、数字が一致しているか確認しました。
名義変更されていないだけでも面倒なのに、ナンバーが別車両に使われているかもしれないとなると、また話が変わってきます。
民事寄りの話で警察の協力が仰げなさそうだったのが一転、刑事事件にできそうな状況になり、かなり希望が見えてきました。
実際に現地へ見に行くことにしました。
すると、実際に怪しい車両を確認。警察を呼んで、その場で対応を待ちました。
ただ、ここで知ったのですが、止まっている車に別のナンバーを付けているだけでは、ただちに道路交通法違反にはならないらしいです。マジかよ。
もちろん、そのナンバーを付けたまま走っていれば話は別です。なので、該当ナンバーを付けた車が走っていたら通報してほしい、という形で周囲にも共有しました。
警察がすぐ強く動けるかというと微妙でしたが、少なくとも「車両が別ナンバーを付けている疑いがある」という相談実績は残りました。
この流れで、「ナンバーがあれば抹消できるんじゃないか」という話も出ました。
ただ、翌年度以降の自動車税を止める措置は、ナンバーがなくてもできる見込みでした。
つまり、ナンバーを無理に回収しても、得られるメリットはそこまで大きくありません。
一方で、勝手に取り外して持っていくと、相手側が占有権侵害などを主張して余計に面倒になる可能性がある、という話を刑事さんから伺いました。

"最終警告" 怖いっすね
結局こうなりました。
ここまで色々やったものの、車検証再発行や抹消の問題はナンバーがないところで詰まったままです。
法的措置も、費用と時間に対して得られるものが無い。なんならマイナスだしな。
今年度分は払って終わらせる方針にしました。
次年度分については、納税証明書の第三者発行禁止措置で請求を止められることを確認済みです。
ナンバーを取りに行く案も最後まで話には出ましたが、リスクと手間に対して得られるものが少ないので採用しませんでした。
警察署、陸運局、県税事務所、法律相談、現地と、かなーーーーーーり時間を取られました。
問題解消まで結局5ヶ月かかったしね。
当時は大学生だったから対応できたことだと思います。社会人にそんな暇はない。
改めてではありますが、当時の情報と記憶をもとに書いているため、情報が正しいかどうかはご自身で判断するようお願いします。
また、今回の取引相手を非難する意図もないです。
情報をぼかしているつもりではありますが、特定行為などをすることもなきよう、お願いします。
やらかしちゃった人の助けになれば幸いです。
それでは。