
のテーマは当ブログでもくどいほど記載している通り、全ての状態が非常に良いです。しかしながら、納車から半月で運転席の座面上下移動、助手席の前後移動機能が故障するなど(オールパワーシートです、立て続けに壊れたので近々修理します)細かい故障には事欠かないクルマでもあります。
5/10追記;助手席を治そうと格闘していたところ、助手席の前後移動が復活しました。上下移動が動かない分には困らないので、修理の記事は当分先になりそうです。
そんなテーマの改善したいポイントのひとつがメーターパネルに装着されている電圧計の表示です。

テーマターボのメーターパネルはクラシックなスタイルに多くの情報が詰め込まれ、男のロマンハッピーセットという具合です。個人的には×100記載のタコメーターが大好物です。
テーマはP2の途中でメーターに仕様変更があったようで、中央右下の小メーターが油圧計のものと電圧計のものがあります。90年2月時点での車両を基準としたショップマニュアルは油圧計の記載、私のテーマは91年5月製造ですからその間のどこかで仕様が変わったことになります。
この電圧計ですがその表示はひどいもので、最大でも12V弱、ブレーキを踏んだりウインカーをつけたりすると10V未満を示します。まるでオルタネーターが故障している車かのようですが、シガーソケットに挿しているデジタル電圧計はアイドリング中は13.5V程度、エンジンオフ時は12.6V程度を示しています。
タコメーターや水温計の表示も結構高めにズレているらしいので、要はマージンが大きいという話みたいなのですが、電圧に関してはとりわけ不安になる表示ですので今回はこの改善を試みます。
もう一点の今回の記事のフォーカスが、シガーソケットからの給電です。現代車では既に隠し装備のような扱いになっているシガーソケットですが、ほとんどのクルマではACC給電となっていることと思います。しかしテーマでは年代故なのかシガーソケット・オーディオがどちらもバッテリー給電となっています。
の個体は納車時点でシガーソケットを3連に分岐させるものが右ひざのあたりに装着されており、エンジンをかけたら分岐元のソケットを車側に挿しこむ運用をしていました。さらに、その3連シガーソケットのうちの1つからETC車載器の電源を引っ張っていました。

3連シガーソケットが見える画角です。一番上にETC車載器の電源を挿しています。車側のシガーソケットはそのすぐ右、ウッドパネルを跳ね上げた中に装備されています。
しかしこの運用は端的に言ってダサいです。フラッグシップにあるまじき運用と言えます。電圧計と向き合うついでに、テーマの電気系を理解するべくこちらも手を加えていきます。
メーターパネルはショップマニュアルの記載に従って取り外します。
まずはステアリングを取り外していきます。
ホーンパッドは四隅にある+ネジを外すとフリーになります。かならずエアバッグが出てくる90年代後半以降のクルマとは異なりホーンの配線のみが繋がっているので、コネクターを取り外します。

よくあるやつです。もう少し新しくなってくるとトルクスで止まっていることが多いイメージですね。
ホーンパッドが外せたらステアリング本体を取り外します。センターナットは24mm、中々珍しい気がしますが日本車の経験ばかりなのでわかりません。大体はクロスレンチのどこか(14mm、17mm、19mm、21mm)で回せる印象です。ゆるんだナットは取り外さず、ある程度噛ませた状態で止めておきます。ステアリングを外すのはパワーに任せるしかないのですが、この際ナットを外してしまうと自分の方へ、自分のフルパワーで外したステアリングがとんでくることになります。ナットをかませておくことで事故が防げますから、ステアリングを取り外す際は鉄板のお約束です。

ナットをゆるめた状態です。この状態でステアリングをもち、上下左右で揺らしながら外します。固着が酷いようであれば後ろ側の隙間にマイナスドライバーをさしてハンマーでたたくこともありますが、今回はその必要はありませんでした。
ステアリングを取り外したら、次はプラスチックのコラムカバーを取り外します。ここはどの年代になっても上下分割の最中構造、+ネジで止まっているだけなので簡単です。

取り外した状態。上側のカバーにはハザードスイッチのハーネスが接続されていますが、パネルを外すにはズラすだけで十分ですので今回はハーネスを外すことはしません。
これで工具が楽に入るようになるので、メーターパネルの外枠になっているプラ枠を取り外します。プラ枠は上の写真に映っている小ネジ2本と、上の辺を止めている2.5HEX4本で取りはずすことができます。いい感じにツメが噛んでいたのでプラが劣化していると粉々に砕けそうな感じでしたがそこはさすがの状態、柔軟さを保ったプラスチックがきれいに外れてくれました。
プラ枠を外すと、左右2か所のネジで止まったメーターパネルが現れます。ネジを外し、パネルを引っ張り出します。引っ張り出したパネルには多数のハーネスが繋がっていますので、それぞれカプラーを外してメーターをフリーにします。カプラーのプラも硬化は見られず、素手で楽に取り外せました。

とりはずしたメーターASSY。

メーター裏のハーネス類。私が今までバラしてきた車の中で一番きれいでした。すごいなぁ。
正直メーターをめくった時点で無駄な作業になることはわかっていましたが、電圧計表示をマシにするべくここから加工を行います。具体的にはアーシングです。
としてはもっとカピカピになってやせたハーネスがメーター裏から現れることを予期していたのですが、ハーネスは写真の通りまだまだ使える状態で、写真中央あたりにハーネスより一回り太いちゃんとした線でアースもしっかりされている状況でした。
小メーター類に情報を流しているカプラーをショップマニュアルを参考に特定し、その中のアース線をなるべくメーターよりの場所で切断します。分岐用のギボシを用いてもともとあったアースも残しながら、追加でアース線を生やします。

今回の作業対象となったカプラー。本来一番上にはオーバーブースト・ワーニングランプの信号線が入るのですが、この個体では未装着でした。端的に言ってしまえばNA仕様のハーネスということです。黒がアース線ですので、コレを切断してアース線を生やします。

今回利用したアースポイント。このあと出てくるETC車載器・シガーソケットの配線作業でもこのポイントにアースしました。
続けてこのままETC車載器・3連シガーソケットをACC化していきます。作業にあたり、電源の取り出し場所を選ぶ必要があります。シガーソケットの電源容量は10A~15Aが一般的ですから、ヒューズからの電源取り出しがテンプレです。幸いメーターパネル左下に車内ヒューズボックスがあったので、その中から取り出し場所を選びます。
ヒューズボックスのカバーは下側のネジ2本を取り外し、手前に引くと外れます。フロントスピーカーがここにあるので、スピーカーの配線を抜くとフリーになります。

車内ヒューズボックス。白いアイコンが用途を示しています。
ついつい煙草のマーク、シガーソケットから電源を取り出したくなりますが、この車ではバッ直ですから作業の意味がありません。SERVIZI SERVICESというヒューズが二箇所あり、テーマではここが車内小物などに電源を取る場所として想定されているようです。テスタを用いて調べたところ、上側のSERVIZIがバッ直、下側がACCの挙動でした。左から右に電流が流れている挙動でしたので、電源を取り出す端子を右にしてヒューズを差し替えます。
メーターパネルと向き合いながら勉強している間に日が暮れてしまったので写真がないですが、残りはギボシ作業なので省略します。ETC車載器から黒と緑の配線が生えていて、当然黒がアースだろうと思ったら緑がアースだった時には流石に驚きましたが、他は特に苦戦する要素もありませんでした。
あとは逆手順で全部をもとに戻して完成です。

戻し作業後の車内。
今までは3連シガーソケットの起動、ETCの利用時にはシガーソケットを挿す必要がありウッドパネルを開けておく必要がありましたが、閉じっぱなしでも運用できるようになったのでかなりスタイリッシュになりました。156もシガーソケットについては同じ状況なので、近々同じ作業をしたいですね。
ちなみにもちろん電圧計の挙動は改善しませんでした。オーナーズクラブのfacebookでこの件を投げてみたのですが、6名の方から返信を貰いもれなく全員同じような挙動とのことでしたのでどうしようもなさそうです。そのうち1名の方は今のテーマが4台目とのことでしたが、4台すべて低い値を指しているそうです。1人だけデルタで校正した方がいらっしゃいましたが、テスターの値に併せて針を刺しなおしたそうですので、治すならそれしかないのでしょう。
これにて納車時からの不具合対応は一区切り、といったところですが「はじめに」で記載した通りパワーシートが立て続けに壊れている状況です。部品があるのかわかりませんが、近々どうにかして修理する予定ですので、ご期待ください。
5/10追記;パワーシートは問題なくなってしまったので、今後は夏を迎えるにあたっての対策を立てていきます。ご期待ください。